『キングコング』を観る。

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リメイク版映画を楽しむ。

映画は現代の作品よりも昔の作品が好きな自分。今の映画作品と違って観る側に想像力を必要とする部分が昔の作品には多いので見応えがありますよね。僕の大好きな監督なんだけど、アルフレッド・ヒッチコック監督の作品はストーリーや脚本も秀逸で、かつ難解な部分もあるので、それだけで観る価値があると思っているのですが、加えてカメラワークの巧みさや、俳優や女優の演技力や魅力を最大限に活かした映像美が素晴らしいですね。いつも考えさせられ、感嘆し、尊敬する。そんな作品が多いです。

さて、そんなクラシックな作品が好きな自分にとって、リメイク作品は気になるところ。オリジナル版との比較をして批判する楽しみ方もありますが、僕の場合は単純に同じ作品をリメイク版ではどう解釈するのだろう?と興味を持ったり、現代の技術力で鮮やかに迫力ある作品に生まれ変わったりと、新鮮な気持ちで楽しむことの方が多い。ま、単純な性格が幸いしているみたいです。笑

リメイク版のキングコングは「映像」が凄いんです。

というわけで今回観たのは『キングコング』。ストーリーに関しては、オリジナル版のように考えさせられる部分が無いかというよりも、考えている暇や余裕がないんです。そう、その圧倒的な映像の力に驚嘆してしまって余計なことを考えている部分が無い感じです。迫力ある映像が一番の見所かもしれませんね。

3時間20分近くもある超大作のほぼ80%はキングコングのいる骸骨島でのサバイバルシーンにスポットがあてられています。なので、当たり前ですが、その骸骨島の景色、風景、そして、そこにいる原住民、島に住むキングコングだけじゃない怪物、モンスターたちの迫力がもの凄い。「ジュラシック・パーク」+「ミミック」+「スターシップ・トゥルーパーズ」のような印象かな。とにかく息をつかせぬアクション、展開が次から次へとって感じな訳で。。。笑

「目は口ほどにものを言う」
キングコングが教えてくれました。笑

肝心のキングコングはというと、やっぱり今の技術のおかげですね。とにかく表情が豊かです。美女と接している時の表情や、敵と戦っている時の表情、そして仕草には感心するばかり。頭の中でCGと分かっていても、CG特有の違和感があまり感じられないので、自然に作品に没頭できました。

特に後半に行くにつれて映画に慣れてくると、キングコングのその表情豊かな『目』に注目がいきます。中でもラストシーンはキングコングの『目(特に瞳孔までも含めた瞳の表情)』がいっさいの台詞や美女の存在感を圧倒して、観客に語りかけてくる部分があります。ここを観てしまうとアクションシーンや迫力のある映像で引っ張って来た前半が嘘のように頭の中から離れて、考えさせられてしまいます。う〜ん、凄いですね。

監督はやっぱりあの人でした。

最後にこの映画の監督ですが、ファンタジーの大人気三部作『ロード・オブ・ザ・リング』『ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔』『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』も手がけたピーター・ジャクソン監督。やはりこの圧倒的な映像を生み出せるのは現在はこの人が一番なのかな?なんだか納得です。キャストには美女役で『ザ・リング』でもおなじみナオミ・ワッツ。エイドリアン・ブロディやジャック・ブラックなど旬の俳優たちも脇を固めているので、親近感がわいて安心。笑

久々に観たリメイク版の作品。次は「ポセイドン」あたりかな?笑 監督は『トロイ』や『ネバーエンディング・ストーリー』でもおなじみの巨匠ウォルフガング・ペーターゼン。気になる作品だなぁ〜。

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