サイコと久石譲さん。

ヒッチコックの名作と、久石譲の素敵なコラボ。

サスペンス映画の巨匠、神様と言えばアルフレッド・ヒッチコック。僕もヒッチコッキアン(ヒッチコックマニアのことをこう言うんだそうです。笑)の一人ですが、そんな彼の代表作サイコを始めとする、ちょっとサスペンス、ホラーの要素の濃い曲をオーケストラ演奏しているのが、この真夏の夜の悪夢。しかも、演奏しているのが、久石譲率いる新日本フィルハーモニー交響楽団ワールド・ドリーム・オーケストラというのも大きく興味を引かれた一枚。

こう書いておいてあれなんですが、実はヒッチコックの曲は「サイコ」のみ。後は、ヒッチコックを尊敬してやまないブライアン・デ・パルマ監督の殺しのドレスのテーマ曲も入っており、このあたりはヒッチコックファンならニヤリとしてしまう選曲ですよね。その他にも色々と個性的な曲によって構成されているので、飽きないのがいいです。(そのあたりは久石マジックが働いています。笑)

ちなみにジャケットデザインも個人的にはとても好きですね〜。サイコのワンシーンをイメージさせるイラストですが、素描に近いタッチがなんともいい味出しています。

秋の夜長にサスペンスもいいもんです。

そんなわけで、久々に映画の方も見てみました。サイコは、全編に渡って不安な気持ちが常にまとわりつく絶妙な演出はもう見事としか言いようが無いですが、やはり冒頭の主人公の不安な心理とヒステリー気味なテーマ曲の組み合わせが、ファンにはたまりませんね〜。一度も見たことの無い人は、余計な先入観を持たずに見るとグッド。

一方の殺しのドレスも秀逸なサイコサスペンス映画ですが、こちらもヒッチコックの手法に良く似たシーンが出てきます。(美術館のシーンとか。)後半にかけて盛り上がる前のシーンなのですが、まるで見ているコチラ側が美術館の中に紛れ込んだかのような錯覚を憶えます。

どちらもストーリーを書いちゃうと面白く無いので書きませんが、秋の夜長に見るには持ってこいの作品。サスペンス好きな人は必見ですね〜。

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