『ステイ』を観る。

色彩の美しさが際立つ。

以前より気になっていた映画「Stay(ステイ)」を観てみました。ユアン・マクレガー、ナオミ・ワッツ、そして、若手俳優、ライアン・ゴズリングが主演のサスペンススリラー。ストーリーはちょっと難解なので、Amazon他映画レビューサイト等のあらすじを読んで下さい。笑

ストーリーはひとまずおいておき、この作品の良さはその映像美と音楽。各シーンとシーンを繋ぐ滑らかなモーションによる切り替え、ひねりの利いたカメラワーク、そして、キャラクターの心情を活かした各シーンの色彩表現がとても美しく、幻想的。

ストーリーの主題にもある「現実と夢の区別がつかない感覚」が上手く演出されていて、ついついその映像に引き込まれていきます。また、美しく切ないBGMの数々もアンビエントな感じが漂っていてとても素敵。

ストーリーは意味を持つのか。

ちなみにストーリーについては、個人的には最後までよく分かりませんでした。笑 自分の観ている目の前のシーンは、現実なのか、夢(虚構)なのか、時間軸すらもあやふやな感じで、途中から自分が何を観ているのかも分からなくなってきます。

そう、まるで夢を見ているかのように、それぞれのシーンは脆く崩れ落ちそうな不安定さを持っていて、それがとても印象的でした。

結局、各シーンは伏線なのか、それともただ無関係なのかも分からずに、映画を見続けることになりますが、でも、最後の最後に少しだけ、これらのシーンの持つ意味が明らかにされると同時に、その映像の意味を知ってしまうと、なんだか切なく悲しい気持ちになりますね〜。

ユアン・マクレガー、ナオミ・ワッツの安定した演技もさることながら、準主役級のライアン・ゴズリングの演技が素晴らしい、なかなかの傑作。独りの時間にじっくりと観たい作品リストに入れておきました。笑

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