『Zamazu』を聴く。

ビエナビスタソシアルクラブと違う世界

久々にキューバ出身アーティストのアルバムを買った。ピアニストであるロベルト・フォンセカのアルバムだ。キューバミュージックで思い出すのは数年前にブームになったビエナビスタソシアルクラブ。ライ・クーダー、コンパイ・セグンド、イブライム・フェレール、ルベーン・ゴンザレス、 オマーラ・ポルトゥオンドなどなど、みんな結構な年齢(失礼!)なのに、演奏が始まると途端に「艶」のある声、音が出始めるのでびっくりした記憶がある。リズムの緩急が絶妙で思わず体が揺れてしまうほどとても心地よいのが特徴だよね。

豪華メンバー、入ってます。

でも、フォンセカの今回の作品は、ビエナビスタソシアルクラブのようなコテコテのキューバミュージックじゃなくて、スタイリッシュなアフロキューバン(ジャズ)。ラテン特有の抜群のリズム感の中にジャズテイスト溢れるメロディプレイがなんだかかっこいいです。あと、歌姫(女王)オマーラ・ポルトゥオンドも参加しています。艶のある声聴けますよ〜。

ま、キューバ出身のアーティストというと総じてとにかく演奏技術がとても上手いという特徴があったりしますが、今回のアルバムは超絶技巧的なスキルが全面に出るというよりは、メロディ、ストーリー重視の演奏。このあたりは同じキューバ出身のピアニストであるゴンサロ・ルバルカバのような超絶技巧バリバリの演奏とは全くタイプが違っていて面白いですね。

ちなみに、フォンセカは少し前の東京ジャズにも来ていましたね〜。ハービー・ハンコックと一緒にセッションしていたけれど、変幻自在なプレイはハンコックにも負けていませんでしたね〜。う〜ん、今後が楽しみなピアニストです。シルクハットがトレードマークです。笑

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