『One More Time』を聴く。
ビックバンド。しかも組曲!
最近のiTunesのプレイリストの「トップ25(最近聴いたヘビーローテの上位25曲を自動的にカウント)」を見るとジャズが一曲も入っていない。なぜだかスキマスイッチの「全力少年 」がダントツでトップ、続いて、テクノ系のナンバーがずらり。あまりにも関連性がない曲のリストに思わず笑ってしまった。そんなリストを見たせいか、無性にジャズが聴きたくなって、ライブラリの中を探して、コレを最初に聴いた。そう、ビックバンドファンの方々にはもうおなじみの一枚。
ちなみに、『One More Time 』と聴いてDaft Punkの『Discovery 』を思い浮かべた人へ。あなたの方が一般的です。笑
『One More Time 』は、ビックバンドの中ではかなり有名なフィンランドの首都ヘルシンキに活動拠点を置くUMO Jazz Orchestraから出ている比較的新しい作品。しかも組曲構成という変わった一枚。そのため、最初から最後までノンストップ(厳密にはシームレスじゃない。)で聴くことを前提とした構成になっているみたいです。(でも、それぞれの曲は単体で聴いても十分に素晴らしい。)とにかく、各ソリスト(ソロイスト)達の演奏が素晴らしいです。テクニック偏重ではなくて、メロディアスなソロがとても素敵なアルバムですね。
クラシックのような不思議な世界観。
トランぺッターにKenny Wheeler、女性ボーカルにNorma Winstonが特別参加。この二人がフィーチャーされていて、何とも言えない神秘的な不思議な世界観を醸し出しています。特にKenny Wheeler奏でるトランペットのフレーズは毎度のことながらため息の出る美しいブレス。上手いなぁ〜、ホント。笑 Norma Winstonは北欧系の癒しボイス。バックのブラスアンサンブル+ピアノが素晴らしいので、余計に幻想的で美しい世界観を生み出しているんだろうね。幻想的でヒーリング系のジャズを探している人には合う一枚だと思う。
久々に聴いたけど、やっぱり自分の中では名盤です。UMO Jazz Orchestraの作品は何枚か持っているけれど、うっかり忘れるとすぐに廃盤になって手に入れにくくなっていたりするので、こまめにチェックが欠かせませんね。(最近はAmazonでも比較的入手しやすくなってきているみたい)
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