『Hot House Flowers』を聴く。
スイーツで歌心溢れたラッパの音が響く名作。
ジャズトランぺッターとして技量、才能(センス)共にトップクラスのウィントン・マルサリスがオーケストラを交えてスタンダードを演奏した初期の頃の作品「Hot House Flowers」。収録されている曲は「スターダスト」や「星に願い」をといった誰でも知っている名曲から、ちょっと渋めのナンバーまでずらり。ストリングス(弦楽器)をバック(ウィズ・ストリングスというやつ)に、ウィントンが吹くラッパがまるで女性のボーカルのように歌い上げていて、聴いていてとてもリラックス出来ます。
特に素晴らしいのが、ミュートプレイ(ラッパの先端につける消音器のことね。これでわざと音色を変えて演奏することをミュートプレイと言います。)。ミュート付けて演奏している「Melancholia」なんて聴いているだけでゾクゾクしちゃいますね。。。笑 オープン時の明るくてエッジのきいた音色と違い、丸みを帯びたサウンドが聴く人を癒してくれます。もちろん、オープンで演奏しているナンバーも一緒に収録されているので、どちらの音色も楽しむことが出来ます。
限りなく小さな音量で、寝る前の一杯、じゃなくてBGMにどうぞ。
ジャズはジャズなんだけど、ストリングスがバックに入っているので、元気一杯という雰囲気じゃなくて柔らかなイージーリスニングに近い雰囲気。なので、夜寝る前に、小さな音量でかすかに聴こえてくるくらいで聴くととても癒されるアルバムですね〜。小さく絞ると、トランペットの音色だけがふわっと浮いて、まるでソロだけを聴いているような不思議な感じになります。(ま、聴く環境やオーディオの種類にもよりますけどね。汗)
Amazonで調べてみたら、今はSACDバージョンも販売されているようですね。専用のプレーヤーが必要みたいです。一度でいいから聴いてみたいなぁ。
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