アンビエントテクノの傑作。

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全盛期のサン・エレクトリックは
究極の瞑想テクノ?

ちょうど十数年前、まだ学生だった頃にハマったテクノ。デトロイトテクノとアンビエントテクノを中心に色々と良く聴いたけれど、当時のテクノはあまり洗練されていないような感じで、音が安っぽかったイメージがあるし、フレーズやリズムラインも単調で正直面白く無かった。笑 でも、ちょうどそんな時に出会ってアンビエントテクノに対するイメージが一新したのが、この「Sun Electric(サン・エレクトリック)」。この二人組のドイツ人(だった気がする)によって結成されたサン・エレクトリックは、ピュアなサウンドと派手すぎないビートが心地よく、彼らのサウンドは聴いていて落ち着けちゃう貴重なテクノユニットだった。

途中で誰かに貸したまま返ってこないアルバムもあるので(返しなさ〜い!)、自分の手元にあるのは「kitchen」と「Aaah!」の2枚。(ロンドンのHMVで購入。笑)どちらも初期の作品に入るのかな?とても完成度が高くて好きなアルバム。音自体の透明感がとても高く、一音一音が頭の中にすっと入り込んで来る不思議なパワーがあります。そう、テクノを聴いているというよりはヒーリング系やニューエイジサウンドのアルバムを聴いているのに近いかもしれない。頭がオーバーヒートしかけた時や夜寝る前とかに聴くと、ホント「回復」します。まるで瞑想をするために作られたかのようなサウンドが素敵です。

個人的には「kitchen」だったら「Sarotti」「:-) And :-(」「Sonification」「Up The Drain」「Lichterfelde」の音が好きだなぁ。「Aaah!」だったら「Lone Sloane」「Entrance (Hohner Aftermooning)」が素敵すぎます。残念ながら2枚も含めて、彼らの作品のほとんどは現在は廃盤だそうですが、今こそこの美しいサウンドを聴きたい人は多いはず。是非、再販してほしいものです。

ジャケットのデザインも素敵なのだ。

サン・エレクトリックはジャケットやライブのフライヤーのグラフィックも素晴らしく、「Aaah!」のジャケットのグラフィックはデザインの資料としてもあちらこちらでよく見かけます。ああいう機械的かつ有機的な美しいラインやシルエットが書きたくて、まだ、MacやIllustratorを持っていなかった頃、よくボールペンと定規で似たようなグラフィックを書いて楽しんでいました。懐かしい〜。

6 Comments

1932007年4月19日 03:07返信

初めまして。
サン・エレクトリック懐かしいですね。僕もサン・エレクトリックは大好きで聞いていました。始めに聞いたのは「Present」で2曲目の「Stimpack」の美しさに感動したものです。
「kitchen」の頃はテクノがまだインテリジェンステクノとか言われていた時ですね。
「Stimpack」の頃には仰る通りアンビエントテクノになっています。

なんだか懐かしくなってコメントしてしまいました。
90年代のテクノミュージックって良い意味で郷愁があります。

Riko2007年4月19日 18:46返信

>193さん


どうも初めまして。
193さんのサイトもちょこっと覗かせて頂きました。紙のような質感と柔らかさが素敵なデザインのサイトですね〜。セレクトしている話題も知っている人は「ニヤリ」となってしまう話題が多くて面白いです。


テクノの歴史は自分もあまり詳しくは知らないのですが、なるほど、言われてみて「インテリジェントテクノ」という言葉があったことを思い出しました。あの時代のテクノは色々な方向、スタイルへと常に変貌して行く姿、うつろいがとても楽しかったように思います。


当時は音楽ショップの店員さんが手書きで作っていたPOPも、どことなく意味不明なレコメンドテキストばかり書かれていたのを見て、書きたくても書きようが無かったんだろうな〜、としみじみ。そのくらい移り変わりが激しかったように思います。笑


「Present」も持っていたはずなんですが、返ってきません。か、返してください〜!涙


サン・エレクトリックと似た感じでお勧めのユニットなどがありましたら是非是非教えてくださいな。

1932007年4月25日 01:45返信

こんばんは、Rikoさん。「Web Designeng」の記事、拝見いたしまいした。ぼくもこの雑誌は勉強ために毎月チェックしてました。スゴいです!Rikoさんのアイデアには脱帽です。

僕のBlogもMovable Typeで勉強を兼ねて作りました。感想ありがとうございます。うれしかったです。

前回、コメントしてから懐かしくなって90年代テクノを聞き直してました。なんか落ち着きます…
90年代のテクノは全般的にリズムが強いですね。スネアとか今のエレクトロニカに比べてそう感じました。(当たり前ですね)

当時のテクノで今聞いても良いなと感じるのをピックアップしました。
squarepusher「Big Loada」♪A Journey To Reedham (7am Mix)
LFO「Advance」♪Loch Ness
Autechre「LP5」♪Rae
Autechre「Chiastic Slide」♪Cichli
The Orb「Pomme Fritz 」♪Pomme Fritz [Meat 'N Veg]
アーティスト/アルバム/曲。の順

最近はフランスの「air(エール)」の新譜の「ポケットシンフォニー」と言うアルバムが欲しいです。

長々と失礼いたしました。

Riko2007年4月25日 22:19返信


>193さん


コメントありがとうございます。そうなんですよ、恥ずかしながら載ってしまいました!MovableTypeはとてもいじりがいのあるというか自由度が高いソフトウェアですよね。ただ、システムを変更出来るだけだったらそんなに惹かれなかったんですが、CSSによるデザインのカスタマイズの自由性が高いのが大好きです。


懐かしのテクノリストありがとうございます。いやぁ、凄いですね。The Orbは僕も好きでよく流していました。自分も探してみました。今でも十分に聴けるテクノナンバー。笑


アーティスト「曲名」
The Orb「Towers od Dub」
The Future Sound Of LONDON 「Papua New Guinea」
Aphex Twin「Ageispolis」
Mark Franklin「Release to the System」
Speedy J「Symmetry」


言われてみて気がつきました。スネアの音が思い切り機械音なんですね。笑 だから、安っぽさ、というか郷愁を感じさせる音色なのかな。


いやぁ、落ち着きますね。
どこかオシャレな喫茶店とかで流してくれないものでしょうか?凄く落ち着く癒しカフェになりますよ。たぶん。。。笑

1932007年4月29日 02:41返信

こんにちは。
The Orb「Towers od Dub」忘れてました。改めて聞くと素晴らしいですね。それで、Ricoさんの「どこかオシャレな喫茶店とかで流して〜」
を見て、いつも音楽の話で盛り上がっている行きつけのカフェに「UForb」を持っていって聞かせたんですよ。そうしたら、「悪くないね〜」と言うことだったので貸してきました。
僕は仙台に住んでいてそのカフェの仙台にあります。
「カフェ・ド・ギャルソン」
もう30年くらいやっているカフェ、マスター夫妻の50代なんですが、音楽とアートにはどん欲!なので結構話が合うんです。
かなり幅が広いです!
色んなアーティストたちも常連が多くこんな感じで紹介されてます。
http://www.apple.com/jp/articles/interviews/mytown/gagle/
ページ下。

仙台にお越しの際は、ぜひ足を運んでみてください。
ではでは。

Riko2007年5月 7日 00:00返信

>193さん


こんばんは。ゴールデンウィークはいかがでしたでしょうか?


仙台はおしゃれなお店がたくさんあるみたいですね〜。僕の友人も仙台に住んでいますが、そう言っていました。そんな自分はまだ一度も仙台に行ったことが無いので、今度機会があったら遊びに行ってみようと思います。


「カフェ・ド・ギャルソン」さんは名前からしてカッコいいですね。写真で使われている食器も落ち着いた感じでとても和めそうな雰囲気が伝わってきます。


最近、喫茶店といっていいのか分かりませんが、スタバとかしか入っていなかったので、また、こうした昔ながらの喫茶店に大好きな本を持ち込んでのんびりとした時間を過ごしたくなりました。


「UForb」貸して来ちゃったんですね。
「カフェ・ド・ギャルソン」さんのお客さん増えますよ、きっと。。。笑

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