アンビエント・テクノのルーツ。

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30年前の音は思えない
完成度と美しさ。

最近、昔の曲にはまってます。アンビエント・テクノもその一つ(前回の「アンビエントテクノの傑作。」を参照)ですが、80年代後半から90年代前半に活躍していた大好きなサン・エレクトリック(Sun Electric)よりもさらにさかのぼること10年。70年代までいくと、アンビエント・テクノのルーツに出会えたりします。

ブライアン・イーノの音楽世界もその一つ。もう、30年も前の作品ですが、テクノ特有のピコピコ電子音とは無縁の、「無」という空間の中に「音」が置かれているだけの、とにかくシンプルな世界。中でも「Ambient1:Music For Airports(ミュージック・フォー・エアポーツ)」と「Ambient2:The Plateaux Of Mirror(ザ・プラトウ・オブ・ミラー)」、この2つのアルバムはもうこれ以上、美しい音世界には出会えないんじゃないか、と思うくらいシンプルでピュアで感動的な作品。ミュージック・フォー・エアポーツの方がシンプル、ザ・プラトウ・オブ・ミラーはちょっとメロディアスになっている感じでしょうか?個人的にはミュージック・フォー・エアポーツが最高かなぁ。

心の中に淀んでいた空気が
浄化されていく。

しんと静まり返る静寂な、広い空間の中で、控えめなシンセサイザーのバックグラウンドとピアノの音の一音一音がぽつんと響き渡る。たったそれだけの音世界で、自分の心の中の淀んでいた部分が浄化されていく感覚があるのも凄い。忙しい毎日から開放され、疲れきった体と心を休めるのには最高の一枚かもしれませんね。眠れない人にもお勧めかもしれません。ってアンビエントテクノの感想っていつも似た感じになってしまう。。。笑

ちなみに、ブライアン・イーノ自身はかなり自由な作風を持ったアーティスト(ま、いわゆる万能。笑)でこういった環境音楽ももちろんだけど、ロックも手がけていたりと本当に幅が広い方です。名前は知らなくても、彼の音をあちこちで知らない間に耳にしている方も多いかと思いますよ。

あ〜、聴いていたら眠くなって来た。。。利き目抜群です。笑 余談ですが、SF映画の金字塔「2001年宇宙の旅」のBGMで使われていた曲の雰囲気が好きな人はどんぴしゃりかもしれません。。。あ、あれクラシックだっけ?笑

6 Comments

1932007年5月30日 17:46返信

ご無沙汰でした。
ブライアン・イーノ良いですよね。アンビエントワークスはいつも欲しい!と思いつつ、なかなか買えてないCDの1つです。(レンタルとかはしたくない!所有したい)
環境音楽を意識し始めた「Green another world」や「by this river」が入っているアルバムは持っているんですが…

最近、イーノの最新作を聞きました。相変わらずニューウェーブな香りもしてました。(笑)
90年代初期〜中期(IDM中心?ま、WARP中心になりますが…)のテクノコンピを作る事になって、色々考えていました。
その文脈の前後も入れたくて、クラフトワークなどのテクノポップから90年代テクノへの間に何があるかな?と考えていたら、ニューウェーブ真っ盛りに活躍した「The art of noise」にたどり着きました。
かなり古さを感じるサウンドを心地よく楽しんでします。
http://www.youtube.com/watch?v=RW6V8ZEeP4k
http://www.youtube.com/watch?v=NmiTl9xMx_M

Riko2007年6月 1日 11:09返信

>193さん


おはようございます。193さんでしたら、このあたりのアーティストやバックグラウンドは詳しいかと思いますので、色々とブログ、コメントを見て参考にさせていただいております。笑


KRAFTWERKは懐かしいですね〜。「COMPUTER WORLD」よく聴いていました。イーノの最近の作品は聴いていないのですが、ニューウェーブな香りがするとのことですが、しかし、まぁ、幅の広い方ですから。。。汗 テクノ界のマイルス・デイビスみたいなものかもしれません。笑


テクノコンピ作られているんですか?へ〜、193さんの音楽作品も聴いてみたいですね〜。作品展の時のBGMも担当されているとのこと。その幅広いアート感性にただただ感服します。僕も見習わねば。。。


Art Of Noiseの映像は初見です。へ〜、なんかライブ映像見てイメージ変わりました。パフォーマンスを見ながら聴くと、なんだかまた違った印象ですね〜。笑

1932007年6月 4日 00:09返信

イーノをマイルス・デイビス例えるのは面白いですね。だったら…
クラフトワークはテクノ界のビートルズみたいな感じですかね〜
昔そんな記事を見た事がありました。

なんとか無事、アップルストアでのスライドもおわりました。
もしお時間ありました、作品見てやってください。
音楽は好きで作っているんですが、最近は何か目標がなくては腰が重くて…
http://www.youtube.com/watch?v=PT-fry4DWI0
http://www.youtube.com/watch?v=1X61rVUK2hk

では、またお邪魔します。

Riko2007年6月 6日 00:22返信

>193さん

見ました!ゆるやかな、優しい光に包まれて、心のトゲが無くなっていくようなとても素敵な映像ですね〜。こういう映像を延々と流してくれるようなカフェとか無いもんですかね〜。笑


音作り。なかなか根気と集中力の要る作業だと思いますが、自分の気持ちにストレートに、欲望の赴くままに作り続けていけるといいですよね〜。自分はジャズが好きなので、よくソロのフレーズを考えています。譜面におこすのは流石にやりませんが、楽しいひとときです。


クラフトワーク=ビートルズ。分かりやすいですね〜。笑 クラフトワークは熱狂的なファンが多いのも特徴的ですよね。テクノみたいなあいまいなジャンルで固定ファンを獲得するのって難しいと思うんですが、そこが、クラフトワークの凄さかもしれません。

SEASON FLOWERS2007年6月27日 23:56返信

ご無沙汰です。
古いコメントでごめんなさい。

ライヒは私自身かなり好きなアーティストなので
コメントしたくなりました。

Rikiさんとはかなり音楽の趣味が合うのかも・・・!
とまたまた嬉しい勘違い(^^)

クリスボッティもかなりお気に入りですし。

ディファレント・トレインもいいですよ。
(ちょっと鉄子・・・?)

Riko2007年6月28日 18:03返信

>SEASON FLOWERSさん


こんばんは。
スティーヴ・ライヒ!
偉大なる音楽家の名前はポンと出てきましたね。笑


「ディファレント・トレイン」という作品は僕はまだ聴いたことが
ありませんが、こういう実験的音楽好きです。ジャンルで言うと
ニューエイジとかよりはクラシックよりになるのでしょうか?


いやぁ、皆さん、色々とコアなものを聴いていますね。
こういうコアな音楽作品のレビューとデータベースみたいなもの
作りたくなってきましたよ〜。


その時は193さんとSEASON FLOWERSさんも協力して下さい。笑

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