『Jaco Pastorius』を聴く。

Jaco Pastorius

何かと忙しい年末。僕の頭も混乱気味です。

最近、色々と思うところありまして頭の中がよく混乱します。だいたい手先は器用なのに、人生は不器用というなんか切ないタイプ（笑）なので、難しいこととなると途端に頭がオーバーヒートします。もう少しバランス良く配分されてくれていると良かったんですが。。。

さて、こういう風に頭が混乱したときは「音楽」でも聴いて落ち着かせるのが一番。「Jaco Pastorius」はこういったピンチの時に聴いて助けられることもう10年以上。笑　あの伝説的・孤高・天才と称されるベーシスト、ジャコ・パストリアスの初リーダーアルバムなんですが、毎回聴く度に何かを誘発される不思議なパワーを持った一枚でもあります。

圧倒的な世界観と完成された技術。

彼の卓越したベーステクニックは一度聴けば決して忘れない程の強烈なインパクトを持っているんですが、実はもっと素晴らしいのは、前述の能力に加え、演奏する曲の世界観の構築がとても上手かったということ。テクニックも演出する能力にも長けているアーティストはそういないかと思いますが、彼はその両方を持っていたと思います。（その影響もあり参加アーティストは凄い豪華。）

そんなわけで、聴いているこちらが体ごと彼の世界に引きずり込まれ、彼の音の中でもみくちゃにされ、気がつくとなんかスッキリして戻って来ているというなんだか不思議な一枚です。変幻自在なソロが炸裂する「Donna Lee」に始まり、ベースという楽器の表現力を超える美しい世界が広がる「Continuum」「Portrait of Tracy」「Okonkole Y Trompa」あたりに癒され、そして最後の「Forgotten Love」の哀愁漂うメロディーにすぅ〜っと心が落ち着いて終了。あっという間に終わっちゃいますが、とても素敵な名盤です。笑